おはようございます。ひたちなか市足崎にありますひたちなか教会の牧師、小宮山裕一です
喜劇王、チャーリー・チャップリンの映画に「モダンタイムス」というものがあります。今から80年ほど前に作られた、モノクロの映画です。チャップリンの代表作であり、名作の一つに数えられています。
この映画は、資本主義社会や機械化されていく社会をユーモアと皮肉を用いて描いています。機械が導入され、工場による生産が増えると同時に、人間らしさが失われ、人間が一つの歯車のようになっていく。そのことをチャップリンは映画を通して伝えたかったのでしょう。チャップリンが歯車に挟まれる場面がありますが、一見コミカルに見えるこのシーンですが、笑ってばかりはいられない。色々と考えさせられます。
この映画が作られてから時間は過ぎましたが、この世界の構造はさほど変わっていないかのように思えます。人々は今も工業化された社会の中で、働いています。こうした社会構造を批判するつもりはありません。しかし、忙しさの中で、休む時というものを持つ。このことを真剣に考える方が良いのではないか。そのように思うのです。
聖書は、神様がこの世界を作られた後に、安息した、つまり休息をもったと伝えています。仕事の手を休め、何もしなかったのです。これは、私達人間に、休むことの大切さを伝えるために、神様が行ったお手本です。
私達は、機械ではありません。週に一日、休むように作られています。その意味を改めて考えていただきたいと思います。